劇団ヨーロッパ企画の舞台を映画化した今作「サマータイムマシンブルース」
よくあるタイムトラベルものなんですが、その話の内容がおもしろい!
よくこの食材をこんな風に!という、創作料理のような映画です。
今回はそんな「サマータイムマシンブルース」について、感想や教訓をまとめていきたいと思います!
映画概要
タイムマシンを使って過去を書き換えたことにより、現在の歴史が書き換わるというよくある物語を軸にして、どんどん辻褄が合って行く、痛快青春コメディ映画!
2度観たくなる!
感想
最初は結構耐えの時間というか、ちょくちょく面白い小ネタが挟まれてはいるものの、伏線のオンパレードでちょっと「ん?」っとなる部分が多い印象です。
でもそれも後々気持ちよ〜く回収してくれるので、ありがたいですね!笑
そしてこの映画の事の発端となるエアコンのリモコンが壊れた後の「暑さ」の表現が秀逸だと思います。
例えば、部室でオセロをする4人を襲うジリジリとした暑さ。
カメラワークや異様な静けさ、そこに響くセミの声、どんどん速くなっていくカット割り…
そして暑さの限界を迎える様子が、見ていてとても共感できます。
あとは街のカットでの陽炎の描写が、うだるような暑さを決定付けていますね!
「暑さ」というのはこの映画にとって、かなり重要な出演者、キャストだと言えるので、その印象づけというのがとても丁寧にされています。
個人的には「ヴィダルサスーン」がツボですww
あと、タイムマシンを見つけた瞬間も最高ですよね!
「過去に行かせてみたりする?」「レバーに手をかけてみたりする?」という、タイムマシンを信じていないけどノリでタイムマシンごっこをする感じ。笑
その直後、ノリのはずが本当に過去に行っちゃってホンモノだということが分かって、一旦引いてからの「すげー!!」ってなるのもすごくリアリティがありますよね。
「ぼく行った後に動物実験やめてくださいよ」もかなり面白いですw
タイムスリップがこの映画内で定着した後は現在と過去がわかりやすいように、BGMが変わったり、画面が入れ替わったりして分かりやすくしてあるのも好感が持てますね!
教訓
こんなコメディ映画から学べる教訓はあるのでしょうか?
見ていきましょう!
過去は変えてはいけない
過去を変えてしまうと歴史が変わってしまうというのはよく言いますが、この映画では「過去を変えると全て無くなる」ということになっています。
まぁ、歴史が変わるというのとほぼ同じなのですが、時間が矛盾に耐えられなくて自分を含めて全て消えてしまうというのです。
それはダメだと主人公たちはタイムマシンを使って変えてしまった過去を元に戻そうと奮闘するのですが、この映画の本質はそこではありません。
この映画が伝えたいことは、ずばり、過去を変えなくてもいいように、今を全力でいこう!ということです。
過去を変えたいと思うのは、「後悔」があるからですよね?
じゃあその「後悔」がなければ過去を変える必要もないし、「歴史が変わってしまう」ということを気にしなくてもいいわけです。
それを回避する方法はただひとつ。
今に全力投球することです。
コメディ要素満載のこの映画の中にも、そういった本質的なメッセージが含まれているように思います。
リモコンは防水仕様にしておく
これはぱっと見、おふざけ的な教訓ですが、これにも本質があります。
それはどういうことか。
つまり、「準備はしっかりしておきなさい」ということです。
この映画内でもリモコンを事前にビニールで巻いていたおかげで、問題が解決したわけです。
事前に準備する事の大切さを改めて感じさせられましたね。
まとめ
今回は、『サマータイムマシンブルースの感想!教訓は?意外な結末が深いい?』と題して書いていきましたがいかがでしたでしょうか?
最後の結末については確かに深いいですが、あえてここでは書かないことにします。
ぜひ見てみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます!